- 2007-05-12 (土) 23:22
- Web
アフィリエイト収入を得るために作者に無断で書籍の内容をコピーしたWebサイトを運営していた男が逮捕されたそうです。犯人は同様のWebサイトを100近く持っていて、毎月10万円の収入を得ていたとのこと。
千葉県警生活経済課と柏署は14日、書籍の文章を無許諾でWebサイトに掲載していた大阪府堺市の派遣社員の男性(43歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕し、15日に送検した。コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が15日に発表した。
ACCSによると、この男性は2006年12月8日、学習研究社が発行する書籍「最新版 香水の教科書」のほぼすべての文章を、自らが運営するサイトに掲載し、同書の作者である榎本雄作氏の著作権(公衆送信権)を侵害していた。学習研究社では2006年9月に2回にわたり削除要請をしたが、男性は掲載を継続。同社がACCSに相談し、ACCSが千葉県警に相談したことが逮捕のきっかけとなった。家宅捜索では、男性宅から同書も押収されているという。
アフィリエイト目的で書籍の文章を無断掲載、著作権法違反で逮捕(Internet Watch)
著作権侵害でサイト管理人が逮捕されるのは久しぶりです。似たような事件としては、ゲームのスクリーンショットを掲載していたゲームサイトの管理人が逮捕された事件があります。今回の場合も、Webサイトの内容が書籍の内容をまるまるコピーしたようなサイトだったのでしょう。再三の削除要請も無視して運営を続けたことが悪質と取られたようです。
この犯人のサイトかは不明ですが、ネット検索していると、たまに、独自のコンテンツではなくどこかのWebサイトか書籍からコピーして来た感じがするサイトを見かけます。よく見かけるのは、Wikipediaの内容をまるまるコピーしたコンテンツにアフィリエイト広告を貼っただけのサイトとか。その手のサイトはMovable TypeやXOOPSのようなCMSツールを使い、Webデザインは質素なもので、広告がやたら目立つタイプのサイトです。
アフィリエイトはサイト作成者のモチベーションやサイト管理のためのコストを補えるメリットもありますが、一方で収入を目的とするユーザを増加させ、スパムブログを蔓延させたり、今回の事件のような著作権侵害を招く負の側面もあります。
オリジナルコンテンツ作成の難しさ
ネット上で人気のあるコンテンツを自分でつくりだすのは本当に難しいことです。ブックマークサイトで人気エントリで注目を集めているようなサイトなどは、毎日多数のRSSを購読したり、海外のニュースサイトやブログを読んだりしてネタを探しているそうです。そんな苦労をせずに手っ取り早く人気のコンテンツを得るために、他人の著作物をコピーしたい気持ちも分かりますが、それは法律に触れる行為で、ネット上では忌み嫌われる行為です。なにより、Wikipediaのコピーサイトがソーシャルブックマークや掲示板で注目された例を私は知りません。この犯人も出版社から警告を受けた辺りで間違いに気づくべきだったはずです。なまじ10万円ほどの収入を得られたことが犯人の遵法意識を鈍らせた気がします。
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